問題社員はなぜ増えている?
問題社員の増加も、労働トラブルの増加の一因となっているといえます。
価値観の多様化により、必ずしも社員にとって仕事が人生において一番大切なもの、人生の重要なものとはいえなくなりました。
人間らしい生活をする上で、「仕事が人生の全てではない」というのは、確かに1つの考え方だとはいえます。
しかし、その考え方が間違った方向に進み、仕事に対する真剣さを欠く社員が増加したり、職場での協調性がなくなったりして、社員を理解することが困難な上司との間にトラブルが多くなっているのが現実です。
例えば、遅刻・無断欠勤が多い、外出先でさぼる、会社での恒例行事にも出席しない、社内で靴下まで脱いで椅子にあぐらをかいている、仕事上のミスを注意された際に素直に聞かない、などは実際に相談を受けた事例です。
また近年、大きな問題となっているのが会社の機密情報の漏洩です。
パソコン・インターネットの普及によって会社の秘密情報を流すことも簡単にできるようになりました。
簡単であるがゆえに、情報を流してしまうことの重大性に気がつかない社員も多く、機密情報の漏洩によるトラブルも近年増加しています。
最近では、ツイッターやフェイスブックでの機密情報の投稿が問題となっていることは記憶に新しいところです。
実際に相談を受けた事例では、ライバル企業に勤めている交際相手に頼まれて、社員が会社の機密情報を流してしまったという問題がありました。
上司が、この社員に事情を聴いたところ、自分が悪いことをしたという自覚が全くなかったそうです……。
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